JTC組織で働く中で感じたこと – モチベーションのない人たちをどう理解するか –
「Slackって何?」、とにかくITリテラシーが低いJTC、、
今日、仕事中に感じたことをつらつらと書いていきたいと思います。
私は現在、いわゆるJTCと言われるような会社の中で、ざっくり言うとDX推進的な仕事をしています。具体的にはデータ分析基盤の構築や運用、デジタルマーケティング環境の整備のようなことをしています。その中で最近は比較的、デジタルマーケティングに関連する仕事に関わることが増えています。
会社の規模や業種などにもよるかもしれませんが、一般的な組織だとデジタルマーケティング部門のようなものがあって、そこでマーケ施策が立案されて運用に入り、PDCAを回していくような印象かと思います。(私はマーケの人ではないのであまり詳しくないですが、、)
しかし、私がいるようなJTCはそもそも、デジタルマーケティングが何なのかを全く理解していません。デジタルマーケティングと言うと少し広くなりすぎるのでもう少し具体的な話をすると、自社で展開しているブランドサイトについて、どのようなユーザーが来訪していて、サイト内のどのコンテンツがどれだけ見られているのか、またそのコンテンツについて検索エンジンでどのような検索ワードによってたどり着いているのか、その検索ワードがマーケ担当が意識しているワードとどのくらい差があるのか、と言ったことに全く理解が追い付いていないのです。
もっと雑に言うと、「ITを使って何ができるのか」という想像力が明らかに低いのです。
マーケ担当だったらさすがにGoogleアナリティクスを利用して、自社のWEBサイトにおけるWEBアクセスログの解析程度するのが一般的には常識かと思いますが、それが常識ではない世界に私自身は少し驚きつつも、「まあ、これがJTCか、、まあそういう世界で生きてきた人だし、仕方がないか・・・」とか、「そのうち覚えてくれるだろう」と感じていました。
ちなみに会社としては絶賛「名ばかりDX推進」の真っ最中で、一応組織としてデジタル戦略を重要視していくと偉い人から話があったので、私自身としてはデジタルマーケティングを始め、様々なITスキルに関する情報を他部署に対して積極的に発信したり、業務改善案として既存のエクセルレポートを自動で作成、ダッシュボード配信したり、また他部署に要望を聞きまわったりと色々動いているのですが、まったく反応がありません・・・、、
また、私自身は今の会社に転職して約2年半経つのですが、一部の人を除いて成長を感じる人がほとんどいないことに気づきました。さすがにこれには不安を感じずにはいられません。
JTCでは変わらないことが正義?変化がない中で生きることに価値を感じる人たち
日々の業務をどのように改善していくか、またITを使った新たな取り組みをどう考えるかなど、何もアイディアが出てこないのはさすがに不自然では、、と私は思っていたのですが・・・色々と考えていくうちに、彼ら・彼女らはそもそも、仕事に対してのモチベーションというもの自体が存在しないのでは、と感じるようになりました。
私自身はそこまで優秀な人間ではないので、仕事に対してのモチベーションについてそんなに偉そうなことは言えないのですが、それでも比較的業務に関するインプットやアウトプットは比較的意識して実施したり、仕事後や休日でもそれなりにインプットをしたりなど、多少は自身を高めるための行動は行っているつもりです。ただ、まわりにそのようなモチベーションの人がいるかというと・・・全くいないとまでは言わないですが、ほぼ皆無に等しい状況です。
とは言え、会社員は日々ルーチンをこなすことで毎月決まった給料が入ってくるという仕組みなわけですし、そのような環境内でいかに楽をしてお金をもらうかを考えて行動すること自体は個人的にはそこまで批判するつもりではありません。ただ、なんというか「仕事がつまらなそう」に見えて仕方がないのです。
私自身は仕事がつまらなくなったらそのタイミングでほぼ退職するので、基本的に今取り組んでいる仕事はそれなりに楽しい仕事となります。また、そのように楽しいと思える仕事だけを選べる環境づくりには余念がないと言っていいかと思います。この考えが一般的かどうかはともかく、私自身がそのような考えを基に仕事をしているので、仕事が楽しくなさそうな人を見ると、
「え、、つまらないなら今すぐ辞めたほうがいいのでは・・・」
「つまらない仕事に時間費やしてどうするの?人生をもっと大事にしようよ」
「転職すれば新しい挑戦もできるし、基本的には給料は増えるし、、何をためらうことがあるのだろうか・・・」
などとつい、心の中で呟いてしまいます。
ただ、社内の人と話を重ねていく中で徐々に気づいたのですが、彼ら・彼女らは
「日々が変わらずに、いつも通りの仕事をいつも通りにこなしていくことに価値を感じている」
と言うことに気づきました。(全員がそういうわけではないでしょうが)
まあ、人がどのような考えで仕事をするのかについては他人からどうこう言うものでもないので、それはそれでいいかとは思います。ただ、そのようなある種の思考停止型の人間が生まれるプロセスには若干、興味はあります。(深くは関わりたくないですが)
それでも私がJTCで働き続ける理由
とは言え私自身も現状、約2年半JTCで働き続けており、今のところはまだ辞めるつもりはありません。過去に別の記事にも書いたのですが、ある程度自身でやるべきことを明確に持っていて、それが自身の手で実現できるだけの力量があれば、JTCのような全体的にモチベーションの低い会社では、比較的自分のペースで仕事ができるのも事実です。
私に関して言えば、私の業務については基本的には上司からも指示があるわけではなく、会社として必要なことと私自身でやりたいことのバランスをとりながら、粛々と進められている状態です。自身で中心となって複数のプロジェクトを(上司の指示もないまま)勝手に立ち上げて様々な仕組みを構築しつつ、また外部のITベンダーから頼まれたセミナー登壇を行ったりなど、今までいた会社ではできなかったことを多く実現してきました。なので、色々と否定的なことを書きつつも、私自身としてはこのような環境で働くことについてもメリットを感じていたりします。
人それぞれ、職場に求めるものは違うと思います。自身に合う環境を探すとともに、その組織で十分なパフォーマンスを出せるのであれば、それなりに幸せに過ごせるのではないかと私は考えています。
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