Google Cloud

コネクテッドシートでスプレッドシートからBigQueryのデータを利用してみよう

スプレッドシートからBigQueryに接続してデータを取得してみよう

スプレッドシートからBigQueryに接続できる便利機能、コネクテッドシートについて解説!

本記事では、Google CloudのDWHサービスであるBigQueryに対して、スプレッドシートから直接BigQueryのテーブルに接続を行い、さらにSQLを実行することができる便利機能であるコネクテッドシートについて、その内容や利用方法についてご説明したいと思います。

コネクテッドシートを使いこなせば、BigQueryのテーブルに格納されているデータを簡単にスプレッドシートに抽出することはもちろん、SQLで加工・集計した形でのデータ出力も可能なので、レポート作成作業などを非常に効率的に行うことが可能となります。

コネクテッドシートがEnterprise以外でも利用できるようになりました!

スプレッドシートからBigQueryへの接続を行い、直接SQLが実行できる便利な機能コネクテッドシートですが、今まではGoogle Workspaceの最上位プランであるEnterpriseでしか利用ができない状態でした。そのため、Twitterなどでコネクテッドシート関連の情報を見るたびに、「コネクテッドシートいいな、、うちでも使いたいけど・・・Google WorkspaceをEnterpriseにするのはさすがにムリだな、、」などと思っていました。

それが先月(2022年5月)ごろに突如、全プランで利用ができる状態になりました!安定のBusiness Starterユーザーである私にとって、これはかなり嬉しいニュースです!!それではさっそく、コネクテッドシートを使ってBigQueryに接続してみたいと思います。

スプレッドシートからBigQueryに接続してみよう!

それでは、まずは実際にコネクテッドシートの機能を利用して、スプレッドシートからBigQueryのテーブルに接続し、その後にSQLを使ってスプレッドシート上にデータを抽出してみましょう!

まずはブラウザからスプレッドシートを開き、

データ > データコネクタ > BigQueryに接続

を選択すると、データ接続の追加画面が出てきます。

公開データセット(google_trends)のデータをスプレッドシートに連携してみよう

今回はBigQueryの公開データセットである”google_trends”に接続して、実際にデータの内容を確認してみようと思います。(google_trendsの仕様までは確認しておりません)

ではまずは公開データセットbigquery-public-dataを選択します。(BigQueryのプロジェクト内で共有データセットを事前に追加しておく必要があります)

 

続いて、bigquery-public-data内のgoogle_trendsを選択します。

 

データセット内のテーブルが表示されるので、今回はtop_termsを選びます。

 

テーブルを選択した状態で右下の接続をクリックするとBigQueryに接続を開始します。

 

接続が完了したら、スプレッドシートのシート画面に戻ります。(そのまま接続すると全カラムを500行までプレビューします)

SQLの実行結果をスプレッドシートに抽出

特定のテーブルから所定の条件を設定した上でSQLの実行結果をスプレッドシート上に抽出したい場合は、必要となるデータを取得したい場合は、テーブル選択画面の左下の「カスタムクエリを作成」を選びます。

 

SQLを入力するクエリエディタが表示されるので、抽出したい条件を基にクエリを入力し、右下の接続を実行します。

 

以下の画面の通り、対象のデータが出力されることを確認します。

いかがでしょうか、結構簡単にBigQueryへの接続ができることをご理解いただけたかと思います。

BigQueryの利用料金に気を付けよう!

コネクテッドシートは非常に便利な機能ですが、この機能を利用してBigQueryに接続(SQLを実行)すると、その都度BigQueryにSQLが発行されるため、BigQuery上ではクエリ課金が発生します。極端に大きなテーブルに対して何回もデータを取得するとGCPの利用料金が大きく膨らむ可能性があるので注意しましょう。

BigQuery含むGoogle Cloudの利用料金についてはCloud Billing(お支払い)から確認することができますが、都度Google Cloudで利用料金を確認するのは結構面倒ですよね・・・

もしBigQuery上の課金状況が気になるようでしたら、以下の過去記事からGoogle Cloudの利用状況を確認できるダッシュボードを作成して、日ごとに確認してみるのも良いかと思います。

データポータルを使ってGoogle Cloudの利用料を確認するためのダッシュボードを作ってみよう!

 

ABOUT ME
Gaku
JTCでデータエンジニアっぽいことをしています。仕事ではGoogle Cloud、GTM、Google AnalyticsやKARTE、Datahubあたりを触っています。 本ブログではGoogle Cloudやデータエンジニアリング、たまに趣味などの記事をアップします。

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