ITエンジニアにおススメの技術書5選
最近購入したおススメ技術書5選
コロナ禍ということもあり、仕事の後や週末にあまり出歩くことが少なくなり、代わりに部屋で技術書を読んだり、新しい分野の勉強をする機会が増えました。
私自身はいわゆるデータエンジニアとしての業務がメインですが、昨今はバックエンドの開発に関する知識も簡単には押さえておきたいと思い、PythonやGolangあたりの勉強をしているところです。
そのような中でいろいろと購入した技術書について、特によかった5冊についてご紹介したいと思います!ちなみに紹介する本に若干、偏りがあるかと思いますので、その点はご了承ください。
Google Cloudではじめる実践データエンジニアリング入門
データエンジニアにとって待望の1冊です!いわゆるデータ分析基盤の構築や運用という観点での書籍は何冊か出ていたのですが、Google Cloud Platform(GCP)を利用した形でのデータ基盤構築(BigQueryとその他GCPサービス)について解説している書籍はほとんどありませんでした。
本書にはBigQueryはもちろん、データ分析基盤を構築する上で関連するGCPのサービス(ETLサービスやワークフロー)を網羅的に扱っています。IAMまわりやデータ可視化ツールのデータポータル(Data Studio)についての説明もあるのはうれしいです。
どのサービスについても比較的詳しくは書いているものの、実際に実装するレベルだともう一歩深いところまで知る必要があるので、そのあたりについてはGoogle Cloudの公式ドキュメントを参考にして実装をすすめればよいと思います。
Google Cloud Platform GAEソフトウェア開発入門
ITエンジニアにとってはかなり需要があるはずのGoogle App Engine(GAE)ですが、なぜか関連する書籍や情報が少なめです。。本書ではGAE自体の説明や機能だけにとどまらず、実際にPython+Flaskを利用したWEBアプリケーションの実装手順にまで触れています。
特定のサービスについての本だとどうしてもサンプルとなるアプリケーションのレベルが基礎どまりで、基礎から実務に入るまでのちょうど中間にあたる難易度のものがなかなか存在しないのですが、そのちょうどよいレベルを埋めてくれる1冊です。
本書自体はPythonを利用しての実装について記述されていますが、この本の監修をしている中井悦司氏のGithubのレポジトリにはGolangでの実装例のコードも格納されているので、Golangについて学習されている方にも参考になる内容となります。
GAEやCloud Runについては、今後のWEBアプリケーション開発のプラットフォームとしてはかなり需要が高まると個人的には思っています。WEBアプリケーションを開発できるようになりたいけど、特定の言語の基礎を学んだあと、次の一歩に何をすればよいかわからない方におススメです。本書はPythonでの実装を前提に記述されていますが、他の言語の基礎を学んだことがある人でも読み進めることはできるかと思います。
Goプログラミング実践入門 標準ライブラリでゼロからWebアプリを作る
Golangを利用した、WEBアプリケーションの実装方法について触れた書籍です。
難易度的には完全な初心者向けというわけではなく、一般的なGolang入門者用のコンテンツである
・A Tour of Go(Golangの公式チュートリアル)
・スターティングGo言語
上記の二つを済ませたうえで、その後に本書に取り掛かるとよいかと思います。ほとんどフレームワークを利用せずにWEBアプリケーションの実装イメージをかなり具体的に記述しているので、WEBアプリケーション開発の初心者にとってはかなり学べることが多い1冊です。
徹底活用 Google アナリティクス
先ほどの3冊とは少し分野が変わります。タイトル通り、Googleアナリティクスに関する書籍です。「Googleマーケティングプラットフォームとは何か」から始まり、Googleアナリティクスの設定(GTMでの設定も含む)、標準レポートを運用する上で必要となる、各種計測設定やレポート設定手順をほとんど網羅しています。
GA4プロパティがリリースされたものの、世の中的にはまだユニバーサルアナリティクス(UA)をメインにWEBアクセスログの分析を行うことが多いため、しばらくはUAの設定や運用の教科書的な位置づけとして本書を利用するのが良いかと思います。
ちなみに私はGoogleアナリティクスの担当ではないのですが、社内にGoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャーに詳しい人が一人もいないため、データエンジニアの業務と並行してGoogleアナリティクスの設定をしています。わからないことだらけではありますが、なんとかこの本のお陰でやっていけてます。。
ユーザー起点マーケティング実践ガイド
本書も技術書というよりはデジタルマーケティング寄りの本です。簡単に言うと、マーケティングにおけるデータ活用の戦略・運用全般に触れられており、特にSales ForceのPardotやKARTEなどのツールをどのように使っていくのかについてのイメージもわかりやすく書かれています。
繰り返しになりますが、、私自身、データエンジニアのため当然、CRMやMAの担当ではないのですが、社内にデジマ担当者がいないため、Googleアナリティクスと同様、この領域についても見なければならないため、本書で勉強しています。。CDPのデータを活用した、具体的なシナリオ作成にも触れられているので、CRMやMA運用の実務経験がない人でも、かなり勉強しやすいと思います。
以上、5冊について個人的な感想を述べてみました。興味がある方はぜひ、読んでみてください!